10年経った今、導入の効果はあったと評価しています。
5回にわたり、太陽光発電の実際の姿を記載してきましたが、そのまとめをします。
①経緯
〇太陽光発電開始からの10年
屋根上のパネル設置状況太陽光発電設備を設置2012年の月間平均の電気使用料金は22,700円。
これに対し、10年経った2022年9月の実質の電気使用料金は6,200円。
結果△16,500円。
〇太陽光発電設備設置の目的
第一に、大地震発生時などの際の電力確保(防災の観点)
第二は、節電の観点。
〇経緯
②2012.7 太陽光発電とエネキュート設備の設置
③2022.3 蓄電池の設置
④2022.7 東京電力の買取り終了
②電気使用量・料金
〇月間の電気使用量
2020年から今年2022年までの電気使用量は、600~1000kwh
〇月間の使用料金
2年間の使用料金は、平均13,454円。
最大は2021年1月の21,674円、最少は2021年6月の10,147円。
2倍の差
〇時間帯別の電気使用料金
昼(10~17時)は使用量が、低く抑えられている。(太陽光発電の効果)
その反面、深夜(23~7時)は、深夜(23~7時)が多い。(電化上手の利用の効果)
〇季節ごとの差
冬の深夜の使用量が多い。
4月以降、朝晩(7~10時&17~23時)の使用量は激減。(蓄電池設置の効果)
③太陽光発電後の売電量&料金
〇月ごとの売電量
2年間の東京電力への売電量
平均売電量の最大は2020年4月の14.9kwh、最少は2021年9月の7.2kw。2倍もの差。
〇意外にも売電量は4月最大、9月最少
2~6月の早春の売電量が多く、7~12月は売電量が少ない。
平均で一日10.5kwhの売電量。
〇売電料金
月平均13400円。
多い月で19,300円、少ない月で8,400円と2倍以上の大きな差。
〇売電の高い時期は2~6月
2月~6月は売電料金が使用料金を上回っている。
④2022年の発電量の推移
〇月間の発電量 春先が最も発電する
上半期の月間の平均発電量は585kwh。
4、5月が高い。
〇日別の発電量:半年間(183日)
最大の発電量33kwh。
雨の日は、発電が5kwh程度と極めて少ない。
20kwh以上を発電している日は全体の49%。
⑤9月の具体的発電
〇9月の天気と発電量
横浜の天気は台風の接近もあり、雨の日が比較的多く、月平均は17kwh。
発電量が10Kwhにも満たない日が7日もあった。
7~8月と異なり、30kwhに届く日はなく、☀の日でも28kwhが最大。
〇10年後の発電は落ちているか?
我が家の設置当初の定格発電量は4.5Kwh。
10年経過しての瞬間の最大発電量は3.8kwhで、最大発電能力の85%程度。
それほど落ちていない。
〇節電の評価
・節電は「太陽光パネル」の設置のよるものと「エコキュート」の設置によるものを
総合して達成されています。
〇節電額
太陽光発電パネルの設置による効果は、10年間で272万円。
エコキュートの設置によるガス料金の節減効果は十年間で120万円。合計で392万円。
〇初期投資額
一方で、設備投資額は、
太陽光発電パネルの設置:325万円。
エコキュートの設置:55万円
合計で380万円。
【総括】
上記のように、収支(費用対効果)を見ていただくと、
10年経過しての採算は取れていることがわかります。
太陽光発電パネルの設置だけでは、12~3年の投資回収期間が必要でしたが、
エコキュートによる節約効果が大きく、トータルで10年では回収できています。
※参考
・10年前の電気使用料金は22,700円/月。
FIT終了前は、実質の電気使用料金は0円/月。
・10年前のガス使用料金は12000円/月
現在のガス使用料金は2000円/月
・なお、現在、FIT終了後の実質電気料金は6,000~7,000円となっています。
・蓄電池の設置による効果については、回を改めて記載します。
現在は、太陽光パネルの設置工事価格は下がっていますし、
買取料金も下がっています。
このため、これから導入される方には私のケースが適用できるわけではないですが、
考え方は参考にしていただけると思います。
また、節電を目的とするのであればエコキュートと併用しての投資効果を
お考えになるのが良いと思います。
特に昨今の電力料金の上昇を考慮すると、
私の場合は、災害時の安定した電力確保を考えての導入でしたので、
節電は副次的に効果があったと評価しています。