ワイン検定のコツ

 ワイン検定・ブロンズクラスはワイン知識の基礎的知識を習得する内容の日本ソムリエ協会認定資格です。
学ぶ内容は、ワインを買ったりレストランや家で飲む際にワインを選ぶのに役立つので、知っておくことは大変有意義です。
 ワインを造るブドウは世界で100種類程度と言われていますが、そのうち代表的な品種28種類を知ることができます。

・フランス・ボルドー地方のカベルネ・ソーヴィニョンやメルローから造られる赤ワイン
・フランス・ブルゴーニュ地方のピノ・ノワールから造られる赤ワインやシャルドネから造られる白ワイン
・ドイツのモーゼル地方やラインガウ地方のリースリングから造られる白ワイン

など、ブドウを知り関連するワイン産地を知ることでワインの世界が広がります。

(ブロンズクラスの検定試験の難易度)

 ブロンズクラスのテキストは46ページの比較的薄いもので写真やグラフ・表が掲載され分かり易く解説されています。

内容
①ワインの産地
②ワインとは・歴史・分類、
③ブドウの栽培・一年
④ワインの造り方
⑤ブドウ品種(日本の品種と白ブドウ、黒ブドウ)
⑥ボトルの形・ラベル・ワインの楽しみ方
⑦グラス・テイステイング
⑧ワインと料理・チーズとの相性

それぞれに要点が簡潔に説明されています。

 検定試験はこのテキストに書かれている内容からのみ出題されますので、難易度は高いとは言えません。
検定試験は3択の選択式ですので、記述式とは違い多少の迷いはあっても答えられる許容度が高いです。

しかし、油断はできません。学習にあたって多くの受験者が悩みに感じる点は次のような点でした。

〇カタカナ言葉
  カタカナ言葉が多く、馴染みがないものが多いので覚えられない。
  特にブドウ品種や産地名などな多種多様です。
〇ブドウ品種
  ブドウ品種の数が多く、違いが覚えられない。
  これまで飲んだことのないブドウも多くある。
〇テイステイング
  テイステイングの評価項目が多く、内容も多岐にわたる。
〇マッチング
  料理やチーズとのマッチングの具体例が多く、どういう理由かがはっきりしないことがある。

 これらの悩みはテキストがまとまっていて簡潔であり過ぎるために起こるのもので、副作用ともいえます。
簡潔ということは丸暗記しなければならない状況なのです。
ただでさえも馴染みのないブドウ品種や地名、チーズ名は覚えたつもりでも表面的に覚えたばかりで日が経過すると忘れてしまいがちです。
丸暗記は、試験のために覚え、試験が終わってしまった後はすっかり忘れ去ってしまうことにもなりかねません。

学習のコツ

 このような丸暗記に極力ならないようにするためには次のような方法が効果的です。
以下は、一例です。

〇全体の大きな流れ
 全体の大きな流れを俯瞰し、覚えようとする項目・事柄がどこに位置するかを考えながら理解する。すると記憶への定着度が確実、深くなります。

(例)ブドウの1年
 開花の時期は気温が10℃を越えてから10日程。ブドウの収穫は開花から100日程度。

〇他と比較し覚える
 覚えようとする事柄を他と比較しながら印象づける。対比する事柄との違いを理解しながら覚えるとしっかりと記憶に残ります。

(例)ワインの造り方の違い
 赤ワインは黒ブドウの皮と一緒に漬け込んで発酵させるから赤い色になる。一方で白ワインは白ブドウの皮を除いて発酵させるため色がつかない。

〇背景や理由付で覚える
  覚えようとする事柄の背景や理由を理解して覚えるとしっかりと記憶に残ります。

(例)ボトルの形
 ブルゴーニュ型のボトルは狭い貯蔵庫でコンパクトに納められるよう「なで肩」のボトルになりました。

(例)グラスの選び方
 グラスの選び方は空気にワインが触れることで起こる変化を考えると理解できます。

〇地図の活用
  地図を見ながらブドウ品種を覚えるとワイン産地とブドウ品種の関係がイメージできるようになります。

(例)フランス・ブルゴーニュの主要品種
 フランス・ブルゴーニュの主要品種は黒ブドウのピノ・ノワールと白ブドウのシャルドネ

学習の支援

 自己学習ではなかなか上記のような学習は難しいため、私は受験者に向けて試験までに支援を行っています。それは次の「メールマガジン」「練習問題」「事前講習会」の3つです。

 今回、12回分の「練習問題」2回の「模擬試験」を用意しました。練習問題で練習していただけます。練習問題を行うことで理解の定着が図れます。

 1回20問の練習問題です。12回分があります。
加えて実践的な模擬試験問題が2回あります。実際の試験と同じ50問です。本番の試験と同じ時間で感じがつかめます。

 なお、このHPをご覧いただいている方には「練習問題」のうち、第1回をパスワードなしでご自由に解いていただけるようにしました。

 ご興味がありましたら、解いてみて下さい。検定試験のレベル感の把握やご自身の習得レベルの確認ができます。

14回の「練習問題・模擬試験」は、パスワードでアクセスします。
(なお、個人情報保護の観点から誰が練習問題を解いているかの情報は収集しませんので安心してアクセスできます。)

 どの検定試験にも言えることですが、テキストをしっかりと読み込んでいれば合格に至ります。
しかし、覚えたつもりでも理解が必ずしも定かでないのが常です。試験問題に触れた時、覚えたつもりの内容が表面的なため少し捻った質問に戸惑うことがあります。

 勉強の仕方にもよりますが、理解を深いものにするためには覚えようとする内容の背景や全体との関連性を理解することが大変重要です。
また、覚えようとする内容を一つの方向から見るのでなく、別の角度から見てみることも理解を深いものにするでしょう。

 丸暗記に極力ならないようにするためには、先に述べたような「全体の大きな流れの俯瞰」「他と比較」「背景や理由付で覚える」「地図の活用」が効果的です。

このためにメールマガジンと練習問題を用意しましたが、さらに事前講習会で対面の講習を行いました。

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