2024年秋、ワイン検定(シルバークラス)終わる

 2024年度のワイン検定(シルバークラス)が11/24(日)に終わりました。
今回は11/21(木)と11/24(日)の2回に分けて行いました。
今回の実施を備忘録として綴ります。

 結果は、受験者全員がこれ以上ない優秀な成績で合格しました。
今後、検定試験を受験される方の参考となるよう学習の歩み、受験者の感想を紹介します。

ワイン検定(シルバー)テキスト

 受験の申込みは約2か月前の9/21からでした。
今年は昨年のシルバー受検経験者の意見を取り入れ、2月から10回以上の事前講習会を行ってきました。
受検者は自主学習で練習問題を何度も解きながら併せて事前講習会に臨みました。
事前講習会の実施と練習問題の提供の狙いは昨年2023年同様です。参考までに次に記載しておきます。

 受験者は事前講習会と練習問題を経て当日を迎えました。
2時間の講習会と40分の検定試験です。

 講習会はテキストに沿って重要な部分を解説しながら進めました。
何しろ122ページに及ぶ内容です。受験者の理解が出来ていることを顔色で確認しながら、ポイントを押さえて進めました。
 そして検定試験です。受験者の全ての方が試験時間の40分を使うことなく早々と解答を終えました。
しかも、成績はこれ以上ないほどの点数での合格でした。当日までに十分な事前講習会と練習問題の効果が出たと思います。

シルバークラスという中級レベルの試験でしたが、受験者のこれまでの学習はソムリエ・ワインエキスパート試験に十分繋がる濃いものだったと思います。

2024 ワイン検定

【事前講習会】
 シルバークラスは13か国のワインの歴史、気候・風土、制度、ブドウ品種、ブドウ産地の内容です。
馴染みの薄いカタカナ言葉の地名や原産地呼称(AOCやDOC)の銘醸地名・村名・畑名はなかなか覚えきれません。
 ブドウ品種もブロンズクラスにはなかった品種が多くありますし、シノニム(別名)も数多く出てきます。
 そして何よりもテキストには文字の情報が多く、地図や写真はあるものの必ずしも十分ではありません。
例えば、「フランス・ブルゴーニュ地方の〇〇(例えば、ロマネ・コンティ)はどこにあるのかわからない」、「多くの銘醸地があるが、地区や村との位置関係やワインの特徴がなかなか覚えられない」、「似たような名前で区別がつかない」など苦労します。

 一つのことを覚える際には、その事柄の由来や背景、経緯、関連する事柄・地域・人との関係性などストーリーの中での位置付けを理解しておくと記憶に残り易いものです。
「なぜそうなのか」、「なぜそうなったのか」との理由を理解しておくことも大事です。そして、何よりも写真や表、地図によりわかり易くてイメージとして記憶に残る工夫が学習に大変有効です。
 こういった視点を大事にした事前講習会を14回(1回あたり2~3時間)実施しました。
受講料は無料(ただし、公共施設の会議室費用のみ負担)です。
講習はパワーポイントの資料(100枚程度)を13か国の国別に用意して、紙ベースで配ると共に大型モニターに映しながら行いました。

【練習問題・模擬試験問題】
 また、理解促進のため、練習問題を用意しました。
学習の進捗に応じて8回の練習問題を解いてもらいました。
 練習問題は私のこのホームページの中にあり、好きな時に自由にアクセスしてもらい何回でも復習できるものです。
 また、正解・不正解の解答に対しテキストの該当するページを示したうえで解説を加えていますので深く理解ができます。
 加えて模擬問題を2回分用意しています。
実際の検定試験と同じ70問で事前に試験と同じように体験し解答のペース配分を体得してもらうためでもあります。
 練習問題と模擬問題は合計で430問ありますので、練習には十分な量でした。

(講習内容)
・ワインを知るうえで地理的な状況からの気候、ブドウ品種、歴史、文化など様々な背景を理解することで、点ではない知識の広がりが実感でき非常に興味深かったです。
・各月の講習は純粋に楽しめて受講できました。ただ検定試験を意識すると復習しておくと記憶に残こり、より効果的だったと思います。

(開催時間・頻度)
・開催頻度は月1回のペースでしたが、検定試験前には月2回の集中講義で理解が一気に進みました。
・一回の講習時間も3時間と集中して興味を持ちながら受講できました。

(講習資料)
・DV資料はテキストにはない地図やイラスト、事柄やワードの背景・理由を説明したわかりやすいものでした。
・要点をまとめた資料も役に立ちました。
・DV資料は、テキスト内容の理解が進む資料でしたので継続的に振り返って見返すことができ役に立ちました。

◎事前講習会のスケジュール(11/21)

第1回 2/23(金・祝)12~15時:「原産地呼称、フランス」
第2回 3/23(土)15~18時:「フランス、イタリア」
第3回 4/20(土)15~18時:「イタリア、ドイツ」
第4回 5/18(土)15~18時:「ドイツ、オーストリア」
第5回 6/15(土)15~18時:「スペイン、ポルトガル」
第6回 7/6(土)15~18時:「ポルトガル、米国」
第7回 8/3(土)15~18時:「米国」
第8回 8/31(土)15~18時:「米国」
第9回 9/8(日)12~15時:「米国」
第10回 9/22(日)12~17時:「チリ、アルゼンチン、オーストラリア」
第11回 10/5(土)15~18時:「ニュージーランド、南アフリカ」
第12回 10/19(土)15~18時:「日本、南アフリカ」
第13回 11/2(土)15~18時:「シルバー試験対策①」
第14回 11/9(土)15~18時:「シルバー試験対策②」

(難易度)
・検定試験は選択式なので、記述式とは違い答えることができました。
・覚える範囲は広いのですが、設問自体は思ったほどひねっていなく難しくはありませんでした。

(苦労した点)
・類似したワードが多々あり、覚えるのに苦労しました。
覚えたと思ったら次のことを覚えると前のことを忘れてしまうことの繰り返しで苦労しました。
・特にフランスに、イタリア、スペインは細かく時間をかけて勉強しました。
またスペインとポルトガル、また、ドイツとオーストリアは似ていてややこしかったです。

(自己学習)
・毎月の講習会での基礎がありましたが、検定試験のために集中して勉強したのは2週間程度。
通勤の往復時の1時間と帰宅後の1時間程度でした。
・11月の検定試験に向けて9月から、通勤や仕事の休憩中にスマホでこまめに勉強しました。
また休日はパソコンの前に座り勉強をしました。
・推奨されていた練習問題を何度も繰り返しました。
間違えた設問を振りかえることで大変理解が進みました。練習問題を解きながらの勉強法は有益でした。

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