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2023年12月26日

  • 2023年12月26日

19世紀に花開いたシャンパン・・・シャンパンのそうだったのか!⑮

 19世紀に入ってようやく、シャンパンが「自然発泡」から抜け出し、「人工的な発泡」のワインに転換できるようになってきました。19世紀の前半は数々の技術的発展がもたらしたものです。●未熟なブドウからでもアルコール発酵を促進する技術●ワインを澄んだものにする(清澄化)技術●瓶の破裂を防ぐ技術●瓶を確実に安定的に密封する技術●シャンパンの甘辛調整そして、ナポレオン3世の時代にシャンパーニュはさらに繁栄の時を迎えました。その大きな要因は鉄道網の建設でした。製造面でも更なる発展がありました。シャンパンメーカーも19世紀初めにはわずか10社ほどでしたが今や300社以上と発展しました。

  • 2023年12月28日

ブドウ栽培農家の暴動・・・シャンパンのそうだったのか!⑯

20世紀が幕を開けると、シャンパーニュには募る不安が漂い始めました。鉄道は、メゾンにとっては武器でした。。鉄道輸送はシャパーニュ地方以外の安いブドウの入手をもたらし、メゾンが使い始めた一方で、ブドウ栽培者にとっては災いでした。 1911年1月には栽培者たちがメゾンを襲うという暴動が起こり、半年余り騒乱状態が続きました。また、シャンパーニュ地方の帰属問題を巡り、マール県とオーブ県は対立しました。時の政府は有効な策を打ち出せず、1911年2月にはオーブブドウ栽培者が大規模なデモを起こしました。またマルヌも1万人もの大群衆による暴動を起こす騒ぎになりました。 1927年になるまでこの紛争の収拾には時間がかかりました。第一次世界大戦が教訓となったのです。そして1941年、シャンパーニュ委員会(シャンパーニュ地方ワイン 生産同業委員会)が設立されました。