しばしば「木曽路」で外食します。お酒のリストを見てみると、日本酒も良いですが、良いワインが用意されています。
そこで、料理に合わせたワインを具体的に選んでみました。
(私は、木曽路との利害関係者ではなく、木曽路を頻繁に利用するワイン愛好者としての選定です)
味わいの感じ方は人それぞれですが、私なりのワインとの具体的なマリアージュを、理由付で述べてみます。
料理とのマッチングは、食感、香り、味わい(酸味、甘味、旨み、塩味、苦み)、ミネラル感などの多様な要素が左右します。
ワインの風味は様々です。ワインは料理との調和、中和、補完の観点でみてマッチングが決まります。
今回は、木曽路で提供している各ワインの特長をお示しし、私なりの料理とのマッチングをしてみました。
皆さんには参考にしてみて下さい。
鍋料理や上品な日本料理には、日本を代表する「甲州」の白ワイン!
【対象の料理】
〇コース料理
・鍋料理
・木曽(ランチ)
・寿司
〇一品料理
・お造り
・てっさ
・天ぷら
・ふぐ白子
・鱈白子
①フロムファーム甲州(白)に適する料理
うまみを感じるしっとりとした味わいが、醤油、味噌、ポン酢、柚子胡椒等を使った和食全般に合います。
・お寿司や酢の物との相性は抜群
・天ぷらにレモンを絞って塩で。
・とらふぐ
※フロムファーム甲州とは、
・山梨県産のぶどうを100%使用した、白ワイン
・和柑橘の香りと洋ナシや青りんごのような甘さを感じさせる香りが調和した上品な香り。
・イキイキとした果実の酸味とともに甲州種特有のかすかな渋みが料理と合わせると旨味に転じて感じます。
・アルコールは12度と、白ワインの中では平均的で、よく冷やして飲むと美味しい。
・飲み口はすっきりとした辛口です。
会席料理を楽しみ時は、熟成のシャルドネ!
【対象の料理】
〇コース料理
・会席料理
・妻籠(ランチ)
〇一品料理
・鱈のバター焼き
・ふぐの唐揚げ
スパイシーな料理には香りを楽しめるヴィオニエ!
【対象の料理】
〇一品料理
・からすみ大根
③ヤルンバ ワイ シリーズ ヴィオニエに適する料理
・ピリ辛料理やスパイシーな料理。
・例えば、からすみ大根など
※ヤルンバ ワイ シリーズ ヴィオニエとは?
・オーストラリア・南オーストラリアのバロッサバレーで栽培されるヴィオニエから造られる豊かな味わいの辛口白ワイン
・香りは黄桃、白コショウ、百合の華やかな香り
・ゆったりとした豊かな果実味とおだやかでまろやかな酸味
・アルコール度数は高めで、コクのあるしっかりとした飲みごたえです。
・シャルドネと似た果実味を持ち合わせつつも、よりアロマティック
木曽路の肉料理には、ピノ・ノワールが絶品!
【対象の料理】
〇コース料理
・しゃぶしゃぶ
・すき焼
〇一品料理
・和牛の網焼き
・ローストビーフ
④ブルゴーニュ ピノ・ノワール ラヴィニェ(赤)に適する料理
軽やかな果実風味と控えめな樽香で、心地よいミディアムボディの旨味と赤身肉の旨味が邪魔し合うこともなく、相乗効果でより強い味わいになります。
・しゃぶしゃぶ
優しくて上品なタンニンが、さっぱりした味わいの牛肉とよく合います。ポン酢しょうゆタレだけでなくゴマタレとの相性も良い。
・すきやき
熟成したピノノワールには醤油や出汁のような風味があり、すき焼きの割り下とも馴染みます。特に、関東風のすき焼に合います。
※ブルゴーニュ ピノ・ノワール ラヴィニェとは?
・創業1731年に設立された由緒ある名門「ブシャール ペール エ フィス」社のワイン。
・コート・ドールのちょうど南北中間点にあたるボーヌ村産のピノ・ノワール種を100%使用しています。
・ラズベリー、赤いバラ、シナモンの香り、
・果実味は普通。酸味は豊か、渋味は抑えられた一品。
存分に肉を楽しみたければ、イタリアのアマローネ!
【対象の料理】
〇一品料理
・焼肉
⑤ボッラ アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ(赤)に適する料理
赤ワインの「渋味」「甘味」「旨味」が揃っているので焼肉と相性抜群。特にアルコール度数が高めの赤ワインが。「酸味」「苦味」「旨味」など、バランス良く含まれている焼肉に適しています。
・和牛あみ焼き
※ボッラ アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコとは?
・「ロミオとジュリエット」の物語で有名なイタリアの古都・ヴェローナ(イタリア北部・ベネト州)近郊にあるボッラ社が製造
・ボッラ社は1883年創業のソアヴェの元祖でヴェローナの名門。
・「Valpolicella」という銘醸地の主要品種であるコルヴィーナで造られた、イタリアの赤を代表する名酒のひとつ
・アマローネ(「苦味」の意)は収穫した房を、翌年の2月中旬まで陰干しし、半乾燥状態にしたぶどうから造られます。
・フルボディでリッチな高アルコールの赤ワイン
・色濃く、ドライプルーン、コーヒー豆、チョコレートの香りが華やか。
・果実味があり、渋味もあるが酸味は普通で、味わいは凝縮されています。
・アルコール度15.5%と高い。複雑性のある香りを楽しめます。
肉料理をカジュアルに楽しめるイタリア・キャンティ!
【対象の料理】
〇一品料理
・肉料理一般
⑥ロミオ キャンティ(赤)に適する料理の適する料理
まろやかなサンジョヴェーゼから造る赤ワインは牛肉、鶏肉など肉一般とよく合います。
・黒毛和牛ローストビーフほか
※ロミオ キャンティとは?
・シエナとフローレンスの間にあるキャンティ地区のサンジョヴェーゼ種で作られる格付けワイン。
・華やかな香り(ベリーの香り)、
・豊かな果実味が感じられる、
・タンニンは滑らか。
・サンジョヴェーゼにしては酸が少ない。カジュアルな赤ワイン。
・アルコール分 13%
会食のスタートにはスパークリングワイン!
【対象の料理】
〇一品料理
・サラダ
・先付け
⑦アンジュエール・ブリュット(スパークリングワイン)に適する料理
きめ細やかで自然な炭酸ガスの泡が心地よく優しい口当たり、コース料理や会席料理の先付・始まりにぴったり。その後、白や赤ワインに移行すると良い。
※アンジュエール・ブリュットとは?
・サントリーとスペインを代表するスパークリングワインメーカー・フレシネ社が共同開発した高品質で洗練された味わいのスパークリングワイン。高品質なシャルマ法で作られる。
・柑橘系の爽やかな香り、豊かな果実感、すがすがしい酸味、すっきりとした後口
・アルコール度数8.5%でやさしく飲みやすい。