ワイン検定(シルバー)実施

2023年秋、ワイン検定(シルバークラス)終わる

 2023年度のワイン検定(シルバークラス)が11/4(土)に終わりました。
今回実施して感じたことを備忘録として綴ります。
 結果は、受験者全員がこれ以上ない優秀な成績で合格しました。
 今後、検定試験を受験される方の参考となるよう学習の歩み、試験の実際について紹介します。

ワイン検定(シルバー)チラシとテキスト
ワイン検定(シルバー)チラシとテキスト

 受験の申込みは約2か月前の9/8からでした。
申込をされた方々と連絡をとり、事前の講習会を早速行うことにしました。
受講者からの要望があり検定試験の1.5か月前から実施することにしたものです。

 その理由は、テキストの内容はブロンズクラスに比べて詳細に亘っていて、なかなか勉強が思うように進まないとの声があったからです。
シルバークラスは13か国のワインの歴史、気候・風土、制度、ブドウ品種、ブドウ産地の内容です。
馴染みの薄いカタカナ言葉の地名や原産地呼称(AOCやDOC)の銘醸地名・村名・畑名はなかなか覚えきれません。
ブドウ品種もブロンズクラスにはなかった品種が多くありますし、シノニム(別名)も数多く出てきます。
そして何よりもテキストには文字の情報が多く、地図や写真はあるものの必ずしも十分ではありません
例えば、「フランス・ブルゴーニュ地方の〇〇(例えば、ロマネ・コンティ)はどこにあるのかわからない」、「多くの銘醸地があるが、地区や村との位置関係やワインの特徴がなかなか覚えられない」、「似たような名前で区別がつかない」など苦労します。


 一つのことを覚える際には、その事柄の由来や背景、経緯、関連する事柄・地域・人との関係性などストーリーの中での位置付けを理解しておくと記憶に残り易いものです。「なぜそうなのか」、「なぜそうなったのか」との理由を理解しておくことも大事です。そして、何よりも写真や表、地図によりわかり易くてイメージとして記憶に残る工夫が学習に大変有効です。
 こういった視点を大事にした事前講習会を10回(1回あたり2~3時間)実施しました。
受講料は無料(ただし、公共施設の会議室費用のみ負担)です。
講習はパワーポイントの資料(100枚程度)を13か国の国別に用意して、紙ベースで配ると共に大型モニターに映しながら行いました。
(サンプルは写真参照)

ワイン検定(シルバー)の参考資料サンプル
ワイン検定(シルバー)の参考資料サンプル

 また、理解促進のため、練習問題を用意しました。
学習の進捗に応じて8回の練習問題を解いてもらいました。
練習問題は私のこのホームページの中にあり、好きな時に自由にアクセスしてもらい何回でも復習できるものです。
また、正解・不正解の解答に対しテキストの該当するページを示したうえで解説を加えていますので深く理解ができます。
加えて模擬問題を2回分用意しています。
実際の検定試験と同じ70問で事前に試験と同じように体験し解答のペース配分を体得してもらうためでもあります。
 練習問題と模擬問題は合計で430問ありますので、練習には十分な量でした。

練習問題と模擬問題はこちら

 受験者はこれら事前講習会と練習問題を経て当日を迎えました。
2時間の講習会と40分の検定試験です。


 講習会はテキストに沿って重要な部分を解説しながら進めました。
何しろ122ページに及ぶ内容です。受験者の理解が出来ていることを顔色で確認しながら、ポイントを押さえて進めました。
 そして検定試験です。受験者は試験時間の40分を使うことなく早々と解答を終えました。
しかも、成績は受験者にとっても十分満足できる点数での合格でした。当日までに十分な事前講習会と練習問題の効果が出たと思います。


 今回はシルバークラスという中級レベルの試験でしたが、受験者の学習はソムリエ・ワインエキスパート試験に十分繋がる濃いものだったと思います。
 受験者たちは講習会資料を基に自分なりに整理した内容を一冊のノートにびっしりと書いて覚え込んでいました。こうした歩みを経て学習の過程でさらに興味が増したようです。
試験後には次へのチャレンジに意欲を燃やすことになりました。
私にとっては大変嬉しい限りの結果になりました。

アートフォーラムあざみ野(試験会場)
アートフォーラムあざみ野(試験会場)
試験会場の会議室
試験会場の会議室
ワイン検定(シルバー)実施
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