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2023年12月

  • 2023年12月21日

救世主となったドン・ピエール・ペリニョン・・・シャンパンのそうだったのか!⑩

1932年にドン・ピエール・ペリニョンによる発泡性シャンパンの発明250周年を記念する祝典が実施されました。以来、「シャンパンの父」と喧伝されました。そして、モエ・エ・シャンドンは1936年に英国進出100周年を記念して特別なシャンパン通称『ドンペリ』を生み出しました。

  • 2023年12月20日

ドン ・ピエール・ペリニヨンはシャンパンの先駆者?・・・シャンパンのそうだったのか!⑨

ドン・ピエール・ペリニョンが現在のような発泡性ワインを造った先駆者との通説がありますが、これは正しくありません。ワインの発泡性自体を発見したわけではありませんでしたが、今日の高品質な発泡性ワインが造るための道を開きました。

  • 2023年12月19日

シャンパンの歴史は17世紀末から、実は英国が先駆けだった・・・シャンパンのそうだったのか!⑧

シャンパーニュ地方のワインが発泡性ワインに変わっていった契機は17世紀末から。自然発砲のやや泡立つワインは、一部の貴族階級や富裕層の間で好まれるようになりました。1690年から、「ヴァン・ド・シャンパーニュ」(シャンパーニュのワイン)という言葉が使われるようになりましたが。実は、自然発泡性ワインに注目したのは、フランスでなく英国でした。

  • 2023年12月18日

17世紀、18世紀、19世紀、20世紀のシャンパン・・・シャンパンのそうだったのか!⑦

17世紀に端を発する発泡性ワインが20世紀までに発展していった歴史の大筋を記載しています。17世紀は赤ワインが発泡性ワインに変わっていった世紀。18世紀は発泡性ワインがヨーロッパの宮廷で中心ワインになった世紀。19世紀は効率的で大規模な機械化が進展し、鉄道網の拡大により新しい市場が手近なものとなった世紀。20世紀は第一次世界大戦、フィロキセラ、経済不況、暴動を乗り越えて成長の軌跡を描いてきた世紀でした。

  • 2023年12月17日

ワイン造りが教会を支えた・・・シャンパンのそうだったのか!⑥

ドン・ピエール・ペリニョンの在籍したオーヴィレール修道院はブドウ畑を幾つも所有しワインを製造していました。フランス革命時に、教会の財産は国有化され、売りに出され細かく分割されました。ただ、オーヴィレール修道院の畑だけは分割されず後のモエ・エ・シャンドン者が所有することになりました。

  • 2023年12月16日

シャンパーニュ地方のワインは古来「赤ワイン」そして「王のワイン」だった・・・シャンパンのそうだったのか!⑤

寒冷なシャンパーニュ地方では、17世紀頃までは色の薄い赤ワインが中心に生産され、まずは“泡をもたないワイン”がシャンパーニュ地方に繁栄をもたらした。歴代のフランスの王はランスで戴冠式を行い、シャンパーニュのワインで祝った。

  • 2023年12月15日

古代ローマ人の造ったカーヴ(地下窟)がシャンパンを造る・・・シャンパンのそうだったのか!④

ローマ人が道路建設のために残した石切り場が巨大なクレイエル(石灰岩の洞穴)に変身して、今日シャンパンを貯蔵、熟成させるために使われています。18世紀末から19世紀末まで掘削が続きました。長いギャラリー(地下道)が作られ現在醸造、貯蔵の場所として使用されています。

  • 2023年12月14日

白亜紀(数千万前)の海底が良いブドウを育てた・・・シャンパンのそうだったのか!③

シャンパーニュ地方の下層土は一面、白亜紀の厚い石灰岩で覆われています。この種の地層はスポンジ状で水はけがよく、多湿を嫌うブドウの苗の成長と果実の成熟にきわめて有利です。保水力や排水性に長けていて、アルカリ度・pHが高く、カルシウムが豊富であることから、栄養摂取に優れています。

  • 2023年12月13日

苛烈な戦争が繰り返されたシャンパーニュ地方で造られた「シャンパン」・・・シャンパンのそうだったのか!②

古来、ヨーロッパでは民族間の覇権争いが繰り返され、侵略戦争が絶えませんでした。シャンパーニュ地方ではフン族の襲来をはじめとして、百年戦争、30年戦争、フロンドの乱、スペイン戦争、ナポレオン戦争、これらのほとんどすべてが当初シャンパーニュ地方で戦われました。シャンパンの華やかさ、きめ細やかさの裏側には、悲惨な歴史を乗り越えて花開かせた多くの人々の努力がありました。