神の雫のワイン

ボジョレー・ヌーヴォーの「そうだったのか」

「ボジョレー・ヌーボー」シリーズ ②

 ボジョレーヌーボーについての「そうだったのか・・・」を書きます。
お飲みになる時の話題・うんちくにして下さい。

 

  ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日ってどうして決まったのか?

 もともとボジョレー・ヌーヴォーは、
ボジョレー地区の収穫祭で飲まれる地酒でしたが、
次第にその人気は世界の国々にも広がっていきました。

 すると、ワインを少しでも早く出荷・販売しようとした生産者が増え、
質の悪いワインが出回るようになったのです。

 そこで、ボジョレー・ヌーヴォーの品質を守るための対策として、
解禁日が設けられることとなったのです。

 そして、2回の解禁日の変更を経て、
今の解禁日、11月の第三木曜日ということになりました。

 

 まず、最初は11月11日がボジョレー・ヌーヴォーの解禁日でした。
この日は、カトリックの祝日のひとつ「聖マルティヌスの日」という
「聖人の日」にあたるので、縁起がいいとされていたんです。

 ただ、その後、
11月11日は「休戦記念日」という別の祝日になってしまい、
「聖人の日」ではなくなってしまいました。

 それで変更しなければというわけで、付近の日を探した際に、
ちょうど11月15日に「聖タルベールの日」という日があり
解禁日にすることにしたんです。

 ところが、
土日・祝日に休みを取る会社が多いフランスでは、
その日が土日・祝日と重なる年には
ワインの運搬や販売ができない場合が多かったのです。

 このような経緯で、1985年に
現在の「11月の第3木曜日」と定められたのでした。

  ワインはキリスト教との縁が深いものだった・・
  フランスの働き方は日本と違うんだな・・・

と思います。

 

  ボジョレー・ヌーヴォーの輸出が一番多いのは日本。なぜ?

 日本が日付変更線に近い国で、
本場フランスより約8時間早くボジョレーが飲める
ということが影響しています。

 また、「最も早くボジョレーが飲める!」というようなキャッチコピーが
初物好きの日本人にうけ、バブルまっただ中の日本で大ヒットしました。

 普段ワインを飲まない人でも、年に一度はボジョレー・ヌーヴォーを飲む、
そんな季節の風物詩的なアイテムとなりました。

  同調志向が強いんですね。日本人は・・。

 

  マンガ「神の雫」の中のボジョレー・ヌーヴォー

 「神の雫」は、2004年から全44巻439話数々のワインをテーマにした人気漫画です。


 世界中で販売され1500万部も発行され、2014年に一度連載を終了しましたが、
2015年から2020年まで、
続編『マリアージュ 〜神の雫 最終章〜
が発表されています。

この17話「神のマリアージュ」
ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーが取り上げられています。

 ドメーヌ・ド・オート・モリエールの造ったボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーです。
豊かな果実味と、優しくやわらかい口当たりが特徴です。

 一度飲んでみては如何ですか。

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