首振りフクロウ「ふく」ちゃんとデュランタ・タカラズカ

デュランタ・タカラヅカ

 昨年、我家に招いた植物「デュランタ・タカラヅカ」に今年は小さな花がようやく咲きました。

玄関先にいる首振りフクロウ「ふく」ちゃんが、デュランタ・タカラヅカ」に話しかけています。

赤字:「ふく」ちゃん(ふ)

青字:デュランタ・タカラヅカ(デ)

(ふ)
 こんにちは。


 去年我が家の仲間に加わったけど、去年は花を咲かせることができなかったね。

 でも今年ようやく顔を見ることができた。

(デ)
 ありがとうございます。

私の好きな夏がやってきて、咲くことができました。

首振りフクロウ「ふく」ちゃんとデュランタ・タカラズカ
首振りフクロウ「ふく」ちゃんとデュランタ・タカラズカ

(ふ)
 君は、夏が好きなんだ~。

(デ)
 そうなんです。私の祖先は中南米です。日本でも沖縄に親戚が多くいます。

 街路樹や生垣として元気に過ごしています。
何しろ、寒いのが嫌いで暖かい所が好きなんです。

(ふ)
ところで、君の名前は?

(デ)
 私の名前は、デュランタ・タカラヅカ」と言います。

 名前「タカラヅカ」は、歌劇団の「宝塚」にちなんで名付けてくれたそうです。

 紫に縁取りが白い花が、タカラジェンヌの正装である袴姿を連想させる、あるいは、宝塚歌劇団には「すみれの花咲く頃」という唄があり、そのスミレの紫や香りをイメージして「タカラヅカ」を名前にしてくれたとも聞きました。

デュランタ・タカラヅカ
デュランタ・タカラヅカ

(ふ)
 姓の「デュランタ」はどんな意味?由緒ありそうな苗字だけど。

(デ)
 なんでも医師・植物学者の「デュランテス(C.Durantes)」から頂いた苗字だそうです。

(ふ)
 先ほど、通りがかりの女の子とお母さんが君をジーと眺めていた。

 女の子は「眺めていると楽しい気持ちになってくる」、

お母さんも「垂れ下がった枝先の小さな花がとても綺麗!」と言っていたね。

(デ)
 そうなんです!
風が吹いてゆらゆらと揺れていたのを見て、「こちらに来てね。歓迎します」と思ったのでしょうか、近寄ってきてくれました。

(ふ)
 道行く人が話かけてくれるのは、君が目を引くほど印象的なんだからだよ。

(デ)
 道行く人が見つけて寄ってきてくれるのは、嬉しい限りです。

 私もこれからも綺麗に咲き続け、道行く人も見守っていきます!

コラム① 「デュランタ・タカラヅカ」とは?

 鮮やかな紫色の花が房状に重なりしだれるように咲きます。花には紫の花弁に白い縁取りが入っています。
1〜1.5cmほどの小さな花ですが、がまとまって咲きそのしだれた姿がとても印象的です。
藤を連想させる清涼感、凛とした気品のあり人気の花です。

 花が終わったあとには、丸くて黄色(オレンジ色)の果実が実り、観賞用として人気です。ただし、この実自体は有毒なので、食べることはできません。
背丈は2~4mまで成長する低木で、生け垣や庭木として人気を集めています。

 また樹木としては小さいため、鉢植えにしても楽しめます。

 デュランタには、「花を楽しむ」品種と「葉を楽しむ」品種がそれぞれに5種類、3種類ありますが、「デュランタ・タカラヅカ」は「花を楽しむ」タイプのデュランタです。
 
(参考)
「花を楽しむ」品種:アルバ、ブルーリボン、タカラズカ、ときめき、バイオレット
「葉を楽しむ」品種:斑入り葉、ライム。バイエガータ
首振りフクロウ「ふく」ちゃんとデュランタ・タカラズカ①
首振りフクロウ「ふく」ちゃんとデュランタ・タカラズカ①

コラム② 「デュランタ・タカラヅカ」の生育期間は?

 デュランタは常緑樹で、本来であれば一年中緑の葉が楽しめますが、日本の環境では寒いため、冬になると葉が落ちてしまいます。

 開花期間は5月〜10月で、夏が近づくとデュランタ・タカラヅカは紫に縁取りが白い花を咲かせます。

コラム③ 「デュランタ・タカラヅカ」の原産地や生育地は?

 デュランタはクマツヅラ科ハリマツリ属(デュランタ属)の樹木で、原産地は中南米一帯です。明治中期頃に観賞用植物として渡来し、現在、沖縄などの暖かい地域では街路樹として見かけることが多いです。

コラム④ 「デュランタ・タカラヅカ」の花言葉は?

次の4つの花言葉があります。

〇あなたを見守る

 デュランタは、玄関を彩る花に用いられたり、生け垣として植えられることが多いため、道行く人を見守る花言葉となりました。

〇歓迎
 花がいくつもの房となって玄関や庭先で咲く様子は、まるでお客様を歓迎しているかのようで花言葉となりました。

〇目を引く様子
 紫の花に白い縁取りが印象的になることから、この花言葉となりました。

〇独りよがり
 小さな花が固まって咲く様子が、自分だけが正しいと思いこんでいるかのような印象かがあるとのことでこの花言葉がつけられました。

コラム⑤ デュランタ・タカラヅカ」の名前の由来

 「デュランタ(Duranta)」という名前は、16世紀のローマ法王の侍医で、植物学者でもあった「デュランテス(C.Durantes)」の名前に由来して名付けられました。

 また、「タカラヅカ」は、宝塚歌劇団からの連想で名づけられました。「デュランタ・タカラヅカ」の花は、紫の花弁に白い縁取りが入ります。この様子が宝塚歌劇団のタカラジェンヌの正装である、袴姿を連想させます。

 さらに、宝塚歌劇団には「すみれの花咲く頃」という唄がありますが、スミレの紫をイメージして「タカラヅカ」したとの説もあります。

コラム⑥ 「デュランタ・タカラヅカ」の和名

 和名として、次の2つの名前もつけられています。
〇ハリマツリ(玻璃茉莉)
 「ハリ(玻璃)」は、ガラスの別名です。「マツリ(茉莉)」は、ジャスミンの和名です。デュランタ・タカラヅカもジャスミンも小さな花が固まって開花していて似ています。

〇タイワンレンギョウ(台湾連翹)
 命名の由来は不明です。中国原産の「レンギョウ(連翹)」という低木から連想したのかも知れません。

首振りフクロウ「ふく」ちゃんとデュランタ・タカラズカ
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