- 2023年12月17日
ワイン造りが教会を支えた・・・シャンパンのそうだったのか!⑥
ドン・ピエール・ペリニョンの在籍したオーヴィレール修道院はブドウ畑を幾つも所有しワインを製造していました。フランス革命時に、教会の財産は国有化され、売りに出され細かく分割されました。ただ、オーヴィレール修道院の畑だけは分割されず後のモエ・エ・シャンドン者が所有することになりました。
ドン・ピエール・ペリニョンの在籍したオーヴィレール修道院はブドウ畑を幾つも所有しワインを製造していました。フランス革命時に、教会の財産は国有化され、売りに出され細かく分割されました。ただ、オーヴィレール修道院の畑だけは分割されず後のモエ・エ・シャンドン者が所有することになりました。
寒冷なシャンパーニュ地方では、17世紀頃までは色の薄い赤ワインが中心に生産され、まずは“泡をもたないワイン”がシャンパーニュ地方に繁栄をもたらした。歴代のフランスの王はランスで戴冠式を行い、シャンパーニュのワインで祝った。
ローマ人が道路建設のために残した石切り場が巨大なクレイエル(石灰岩の洞穴)に変身して、今日シャンパンを貯蔵、熟成させるために使われています。18世紀末から19世紀末まで掘削が続きました。長いギャラリー(地下道)が作られ現在醸造、貯蔵の場所として使用されています。
シャンパーニュ地方の下層土は一面、白亜紀の厚い石灰岩で覆われています。この種の地層はスポンジ状で水はけがよく、多湿を嫌うブドウの苗の成長と果実の成熟にきわめて有利です。保水力や排水性に長けていて、アルカリ度・pHが高く、カルシウムが豊富であることから、栄養摂取に優れています。
古来、ヨーロッパでは民族間の覇権争いが繰り返され、侵略戦争が絶えませんでした。シャンパーニュ地方ではフン族の襲来をはじめとして、百年戦争、30年戦争、フロンドの乱、スペイン戦争、ナポレオン戦争、これらのほとんどすべてが当初シャンパーニュ地方で戦われました。シャンパンの華やかさ、きめ細やかさの裏側には、悲惨な歴史を乗り越えて花開かせた多くの人々の努力がありました。
シャンパーニュ地方の緯度は北緯49度。これは日本で言えば北海道より北に位置し、樺太の緯度です。メキシコ湾流(ガルフストリーム)に端を発する北大西洋海流という世界最大の暖流の影響でぶどうを栽培しワインを造ることができています。
2023年度のワイン検定(シルバークラス)が11/4(土)に終わりました。事前講習会の実施、練習問題・模擬試験問題、検定試験当日の講習会と試験の様子について記載します。
ワイン検定(ブロンズクラス)が終わりました。2023年秋の今回実施して感じたことを綴ります。今後、検定試験を受験される方向けに紹介します。備忘録代わりにもなりますので。